SSブログ

◇江戸寺社・史跡めぐり ブログトップ
前の3件 | 次の3件

ハロウィン装飾の横浜西洋館めぐり②118番館~イギリス館 [◇江戸寺社・史跡めぐり]

■山手234番館

えのき邸の隣にあります。昭和2(1927)年頃に外国人向けの共同住宅として、現在の場所に建設。関東大震災後にたくさんの洋館が倒壊し、外国人離れが進んだ中、もう一度戻ってきてもらおうと建設されたそうです。 設計者は「えの木てい」と同じ、朝香吉蔵。といっても知らないのですが(汗)。

建設当時は、4つの同一の間取りがポーチを挟んで対称的に向かい合っていたそうな。 外国人にとってみたら、ちょっと狭いのではないかな? 一階はハロウィンの飾り付けがされていて、二階は愛好家たちの共同写真展が催されていました。ギャラリーとして使用される部屋は 、ちょっと殺風景。こういうところにカウチやテーブルを置いたら、居心地もいいのではないかな。

ハロウィーンの飾り付けは一回の居間のみ。家庭的で色味で、枝のアーチなどもあり、子供連れのホームパーティという雰囲気。

2018-10-31T03:42:33.jpg2018-10-31T03:42:33.jpg2018-10-31T03:42:33.jpg

山手111番館

イベントニンフ達の不思議な世界~ La Maison111 with T

スパニッシュスタイルの洋館。大正15(1926)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として建設されました。設計者はベーリック・ホールと同じJ.H.モーガン氏。 玄関前の3連アーチが同じ意匠ですが、山手111番館は天井がなく藤棚のように日陰棚になっています。西洋だとパーゴラと呼ぶそうですね。

二階までの吹き抜けが開放的ですが、ダイニングへ入る扉や、ダイニングルームから見えないように設計されたカウンターキッチン( あくまで食膳を置くための)、ドアからドアへ談話室までに向かう動線がよくできている印象。 ローズガーデンから入る地階部分は、喫茶室として利用されていますが、確認する前に閉店していました。 ニンフたちが慌てて人間界にやってきたような、まわり続ける電球や暖炉から延びる異世界の入口といったデコレーションが面白かったです。

また、色鉛筆による動物を丁寧に描く絵本作家さんが一室をギャラリーとして使用しており、栞を無料でいただけました。いい思い出です。

2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg

■横浜市イギリス館

●イベント ハロウィン装飾 ミステリアスメゾン 田口セツコ アトリエアンダンテ主宰

假屋崎省吾のような巨大なオブジェが目を引きました。建物のスケールにぴったりのデコレーションだったと思います。ここは文化発信としてさまざまに催しをしているので、一階は役所のような雰囲気。譜面台があったのでコンサート利用が多いようで すね。二階も会議場などに使用され、質のいい公民館という雰囲気です。 昭和12(1937)年、英国総領事公邸として現在地に建てられました。鉄筋コンクリート2階建てで、東アジアにある領事公邸の中でも、上位に格付けられていたそうです。


2階には寝室や化粧室が配置。天井が高いせいか、実際に居住したら落ち着かなそう。 広い窓から見える庭や港が、きっと来訪者の目を楽しませたのでしょう。玄関脇にはめ込まれた王冠入りの銘版や正面脇の銅板が、旧英国総領事公邸であった証だそうです。2018-10-31T03:42:33.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg

うちきパン

1888年創業の老舗パンやさん。 閉店19時のはずなのに、17時の時点でフランスパンしか残っていなかった…!! 帰ってから頂いたパンは、薄切りにしてトーストにしたものと、そのままとで味わいました。最初は塩っ気が勝りますが、噛めば噛むほど甘味がでます。

2018-10-31T03:43:00.jpg

■霧笛楼のカフェ「ネクスト・ドア」

こちらもケーキの半分がなくなっている状態で(笑)人気店ですね! フランス料理本店の隣、テイクアウト専門のお菓子屋の奥にカフェ。店頭の在庫とカフェの在庫は分けています。 モンブランとフランボワーズ。丁寧にドリップされた珈琲、香ばしい。 何より接客と店内の雰囲気がいいですね。くつろげます。2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg2018-10-31T03:43:00.jpg

コメント(0) 
共通テーマ:旅行

ハロウィン装飾の横浜西洋館めぐり①ブラフ18番館~ベーリック・ホール [◇江戸寺社・史跡めぐり]

■ブラフ18番館

●イベント内容 「丘の上のハロウィンティーパーティ」〜マムとりんごのにおいと風の丘〜 Design Team Liviu 石畑真有美・葛西知子

ずっと行きたかった洋館めぐり。 石川町で降りて、まずはブラフ18番館へ。 秋バラの季節なので今週を選んだのですが、丁度ハロウィンでしたね。洋館ごとに飾り付けがされていて、まるで晩餐会が催されるような雰囲気でした。スタッフも仮装し、まるで飾り付けの一部のよう。 元町に住んでいるらしき子供たちが親と一緒に仮装でスタンプラリーをしてました。大人のみなさんは可愛いチュールのついた小さな飾り帽子や黒いレースのワンピに仮面舞踏会のマスクなど、割と上品なもので、街にぴったりでした。

実は明治期ではなく、関東大震災後に建てられたオーストラリアの貿易商バウデン氏の住宅だったそうです。しかし大震災により大部分が消失し、ほぼ復元されたもののよう。

ちょっと意外なのは木造だということ。外壁にモルタルを塗りつけているそうです。大げさすぎないベイウィンドウが瀟洒で可愛らしい。洋館によく見られる張り出し窓には大きく2種類あって、台形の窓を「ベイウィンドウ」、弓形の窓を「ボウウィンドウ」と呼ぶそうです。 白い壁と緑色の縁取りがどこかイギリスの田舎風。カントリー風とも言えるかもしれない。ブラフマン邸に限らず、消失した家具は聞 き取り調査などで復元。当時元町で製作されていた横浜家具を修復して展示しているとのこと。 全部回った上で、結局このブラフ18番館が自分好みでした。2018-10-30T00:39:27.jpg2018-10-30T00:39:27.jpg

2018-10-30T00:39:27.jpg

2018-10-30T00:39:27.jpg2018-10-30T00:39:27.jpg

■外交官の家

●イベント Happy Halloween 為谷一重

1910年に明治政府の外交官・内田定槌氏の邸宅として、アメリカ人建築家J.M.ガーディナーの設計により渋谷区に建てられた物を移築。 家族が使用していた和館はほぼ消失し、玄関に面影を残していました。洋館は外交官としての公務の場で、和館は家族とくつろげる場所と分けていたのでしょう。 玄関には内田家の家紋があしらわれているステンドグラス。暗めの色の木材が、高級感と少し威圧感を与えるので、外交官の家 という言葉から連想するイメージにぴったり。

「アメリカン・ヴィクトリアンの影響」という説明がありましたが、調べてみると、ヨーロッパでリバイバルしたマンサールというスタイルを模倣したア メリカの建築様式のようですね。五月雨式に不明な専門用語が出てきましたが、「マンサール」というのはフランスの建築家「フランソワ・マンサール」のことで、 マンサール屋根という様式を産みだした人です。百聞は一見にしかずで、その様式はこちら。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B5%E3 %83%BC%E3%83%89%E5%B1%8B%E6%A0%B9

なるほどー、欧米の片田舎でよく見ますね! イギリスで起きたアーツ・アンド・クラフツ運動のなかに「ゴシック」様式がリバイバルしたがこともあり、サンルームに中世の城壁 を彷彿とさせる尖塔などを模しながら、屋根はスレート葺き・壁は下見板張りの外壁という、どこか牧歌的な雰囲気も併せ持ちます。2018-10-31T15:56:57.jpgP_20181028_124446-1024x768.jpgP_20181028_124629-768x1024.jpgFotor_154081230367292-1024x768.jpg

↑ステンドグラスに内田家の家紋

■べーリック・ホール

イベント ハロウィンに蘇るベーリック・ホールの怪人~愛は永遠に~ 横浜プレミアムライフコーディネーター協会 The Table Alice

外観から受ける開放的な印象とは裏腹に、中は白と黒のタイル張りの床で上品さと落ち着きを醸し出している。飾り付けは「 オペラ座の怪人」風なのか銀と黒のミステリアスで硬質な雰囲気。明るい太陽が降り注ぐ温暖な国を想起させるベーリック・ホールのスパニッシュ様式とは相反するような。現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物で、イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として1930年に建築。はめ格子の飾り窓や客室ごとに意匠の違うバスルームが素敵。残された洋館では唯一の子供部屋の壁はフレスコ技法で復元されているそうです。2018-10-31T03:42:33.jpg2018-10-31T03:25:27.jpg

ゴシックな雰囲気

2018-10-31T03:25:27.jpg

2018-10-31T03:25:27.jpg2018-10-31T03:25:27.jpg

↑子供部屋

2018-10-31T03:42:33.jpg

↑このサイズが本当のウオークインクローゼットだよね…

2018-10-31T03:42:33.jpg

窓が可愛い

2018-10-31T03:25:27.jpg2018-10-31T03:42:33.jpg

パーティーに出かけた後の慌ただしさのような

■エリスマン邸

イベント ハロウィン装飾 魔女のおもてなしParty 保科幸子 with サロン・ド・ボヌール研究科

生プリンで有名な「しょうゆきゃふえ」に入りました! 落ち着いたサンルームでの優雅なひと時。キッシュと合わせて頼むとドリンク付きで+900円。でもプリンの種類は選べません。ニワトリの黄身分け器からちゅるん、と黄身が生まれた瞬間がたまらない! 何度も繰り返したくなります。プリンは、カラメルも卵もかけないで食べると質のいい牛乳プリン。生卵を混ぜると卵黄独特のもったりさにより滑らかな茶わん蒸しに。カラメルを投入すると完全なプリンになりました。非常に食べ応えがあっておなかに溜まります。

装飾はいかにもハロウィン、といった子供が喜びそうなお菓子を粘土などで再現。魔女が何かを作っている釜やトロールがいる木のオブジェが楽しませてくれました。 室内は直線的で広いサンルームが特徴的でした。2018-10-31T03:25:27.jpg2018-10-31T03:25:27.jpg2018-10-31T03:25:27.jpg

2018-10-31T03:25:27.jpg

2018-10-31T03:25:27.jpg


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

神田めぐり~明治大学博物館・神田明神・妻恋神社・折り紙会館 [◇江戸寺社・史跡めぐり]

・コース…明治大学博物館~神田明神→妻恋神社→折り紙会館

何ヶ月も前ですが、東京医科歯科大学の帰り、平日半休をとって神田をぶらり。
行こうと思っていたさまざまな場所に立ち寄ることが出来ました。

■明治大学博物館

念願の・・・っていうのもおかしな話だが、復元された「アイアン・メイデン」を拝みに。
刑事罰の歴史の奥には急に古代遺跡のコーナー。この博物館、すごく偏ってるが面白いぞ。


アイアン・メイデンはギロチンとセットで置いてありました。

ギロチンは確かルイ16世が、代々処刑人を勤める一家のサンマンに「どうすれば苦しめずに首を落とせるのか」という助言を請われて「刃を斜めにすれば良い」といったそうな。
錠前作りが趣味だったから金属の性質が熟知していたというのは短絡的だけど、ルイ16世は博識だったそうですよね。その本人がギロチンで処刑されたというのも皮肉なものです。
日本の抱き石も相当酷く、骨が砕けて拷問から解放されても二度と歩けなくなってしまう者も多かったとか。

縄文時代の発掘品も充実。古代遺跡を見るにつけ、マクロ的視点では著しく見解が偏ってしまうのだなとつくづく感じた。古代遺跡を考察するときは、発掘現場も含めて推理しなければならないのだ。
自然発生的に破砕された岩石と、穿たれた鏃がどう違うかを見分けるには、例えば出土した状態がどの地層にどの傾きで刺さっていたのか、周囲には同じ岩石がなくその岩石だけ孤立していたのか、などを考えなければならないし、ヒトの動きも視野に入れなければならない。
どこから持ち込まれたのか、近くに貝塚など集落の痕跡があるかなどなどだ。そういった面白さを気がつかせてくれた。

関係ないが、機関誌「museum eyes」のあるコーナーの一文、「正しさではヒトは動かない。人をして、おのずと次の一歩を踏み出させるのは、正しさではない。美しさである。あるいは心地よさ。」という文面にも惹かれた。
芸術でも機械でも古美術の分野でも、共通する真理ですよね。

P_20180423_120234.jpg
P_20180423_120243.jpg
P_20180423_122608.jpg
↑未だに用途が解明されていない道具である銅鐸

P_20180423_122836.jpg
↑墳墓から出土した品々。右上の平たい土偶が可愛い

P_20180423_123232.jpg
↑各時代の御触書や刑法書物も充実

P_20180423_123733.jpg
↑新しく発見された西郷吉之助の肖像

「遠藤家旧店舗・住宅主屋


P_20180427_150353.jpg

カフェ井政として営業している「遠藤家旧店舗・住宅主屋」。
昭和2(1927)年に日本橋川沿いに材木商の遠藤達蔵氏によって建造された古民家で、江戸時代の商家の建築様式をもち、屋久杉や秋田杉などの良木を使い、「江戸黒」と呼ばれた黒漆喰の外壁や新しい銅板などを取り入れているそうな。今回は閉まっていました。カフェは16時までなので再訪したい。


■神田明神

久しぶりに歩きに来ました。平日の夕方は20人ほどの人影。
まあ神社というのはお参りしたあと、だらだらといるものでもないから、案外に人の出入りは多い。
そこに神馬の「あかりちゃん」がいました。とっても小さくて、土と同化して一瞬わからなかったくらい。
手の甲を柵にあてるとクンクン、と匂いを嗅ぎに来てくれました。一頭では寂しかろうにな。
御朱印は飾り気のないすっきりとしたデザイン。

P_20180427_150749.jpg

P_20180427_151442.jpg
↑ハートの神紋

P_20180427_151745.jpg
↑子どもの時に乗っていた木馬と同じくらいの大きさ

P_20180427_154011.jpg

■妻恋神社

日本武尊が東征に向かっていたとき、船が暴風雨にあい難破しそうになった。
そのとき、妃の弟橘媛命が夫の身代わりとして海に入り海を鎮めたといいます。
日本武尊は無事に房総に上陸することができ、東征平定を成し遂げた後、妻を恋しく思いこちらに社を建てたのだとか。
妻恋なんてストレートに、なんていじましい名前の神社ではないですか!

それもあって縁結びの神社として人気のようですが、平日は社務所が開いていませんでした。
若い人向けの「恋」「愛」といったお守りもありますが、五角形の絵馬が願掛けの伝統あるもののようです。
昔は境内ももっと広く賑わっていたそうです。神話に縁のある神社はいつまでも残っていて欲しいですね。

P_20180427_153101.jpg

P_20180427_152900.jpg
↑右下の絵馬が人気

■折り紙会館

一階は撮影自由、受付にも人はいませんでした。壁に飾られた、鶴で象られた翼がフォトスポット。
折り紙で作られた芸者の立体的な壁掛け、技巧を凝らした鞠。
制作に何ヶ月もかかったであろう鳳凰など、折り紙の可能性を感じました。
また、なぜか相撲図案の枕屏風のシリーズが置いてあり、欲しくなりました。

三階にはありとあらゆるメーカーの折り紙と、和紙が販売。
今後折り紙アクセサリーなどで図案に困ったときは役に立ちそう。

P_20180427_175109.jpg
P_20180427_173433.jpg
↑一つ一つが折り鶴でできている天使の羽

P_20180427_174823.jpg

P_20180427_174936.jpg
P_20180427_175017.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行
前の3件 | 次の3件 ◇江戸寺社・史跡めぐり ブログトップ