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外国人が見た幕末日本~オイレンブルク遠征隊を中心に [★和の催し]

■日比谷図書館…http://hibiyal.jp/kdata/682068f8d3d21ba1a1ecde667aacade2.pdf


日比谷図書館の四階で開催中。 個人が集めた書庫がそのまますっぽり入ったような閲覧室があります。
荷物を棚に載せて、後は自由に素手で閲覧できます。
この文庫のなかからテーマにあう書物を選び、書架に展示しているそうです。
勿論棚刺ししているほかの書物も自由に閲覧することが可能です。

司書の方によると、幕末から明治にかけて商船の航海日誌がそのまま外国の情報を知るすべとして、政府の貴重な情報源になり、民間人も意図せずスパイ活動をしていることになっていたといいます。
「露見聞記」「南米一周記」「ブラジル移民の今」(うろ覚えなので正しい表記では無いと思います)といった書物が気になりました。うっかりすると一日あっという間に時間がたってしまうかもしれません。

カビやシミが酷い状態でしたが、企画展の「オイレンブルク遠征隊」のお抱え絵師が描いた版画集が面白く、当時の日本、バンコク、清、台湾などの風景を比較することができました。 A2くらいの大きさなので、端から端まで観察するように拝見しました。


日本人の女性は慎ましやかで、男性は育児に積極的、赤ちゃんをだっこしたままウロウロする姿をよく見かけたと記されてありました。

富士山への登頂を申請するも政府にさんざん待たされ、いったん許可が下りると何十人もの護衛がつき辟易したといいます。若干植生している植物が南国のそれに近く、何となく東南アジアの雰囲気も感じました。
植物学の観点からは正しくない記述もありそうです。



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華道歴35年 假屋崎省吾の世界展 [★和の催し]

●HP…http://www.kariyazaki.jp/press-release/

目黒雅叙園以外で、假屋崎省吾展に行ったのは初めて。
やはり目黒雅叙園が豪華すぎて、ちょっと寂しく感じます。
しかしそれを補ってあまりある花のパワー! 初めて假屋崎さんの作品を見たときは、華道の枠を超えた規格外の大きさに度肝を抜かれたっけ。最近はすっかり見慣れてしまいました(笑)。

しかし今回は、枯れた物の侘しさと、今を生きる花のみなぎる力の対比がことさら強かったように思います。 一番好きなのは白樺と黄色い花の作品。
白樺の凜とした涼しげな雰囲気と、白樺に降り積もるような黄色の花びらが素敵。
時がとまった森の中に迷い込んだよう。

一際目を引く泥の船は「泥をいける」というタイトルがついてました。ちょっと忘れてしまいましたけど、自分の原点や、生きるものへの感謝が書かれていたように思います。すべての生物を育む土。時空を越えて何かを訴えるような、静謐な作品でした。

そういえば、鑑賞中假屋崎省吾さんご本人が、販売中の花器の配置換えをスタッフに指示していました。
華道をされてる方が感想を言ってるのかと思い、全く気がつかずにぬけぬけと目の前に立ち続けてしまいました(汗)

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↑一番好きな作品

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↑枯れ木の中に生命力

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↑後ろの太陽のような葉?はお馴染みですね

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↑枝の先に蜘蛛の糸。これも自然ですね
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↑不思議な静謐さ

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