2019年夏/京都・大阪・奈良旅行④~奈良町めぐり [奈良県]
古代では貴重だった氷室を管理し、氷を宮廷に献上した豪族「闘鶏稲置大山主命」を祀る。闘鶏大山主(つげのおおやまぬし、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する豪族・闘鶏国造の一人。額田大君がたまたまこの地方に出掛けたときに氷室を発見して、それから氷の製造方法を教わり、献上させるようになったとのこと。
御神体に氷を捧げ、その供物をいただくことで御利益を得るという、真夏にはぴったりの(?)神社。縁側で頂く氷は最高でした。
拝殿に通じる南門も「大宮」と呼ばれる正方形の一角の少し右手にずれて設えてあるし、対照的な構造物じゃないんですよね。一般的な神社ですと石畳で参道があり、その終点に拝殿が中央に構え、それを取り囲むように末社や摂社が鎮座し、左右に社務所があるという構造だと思うのですがいかがでしょうか。
春日大社は参拝所からだと本殿はその奥の白壁に囲われているので、特別参拝で金銭を支払い中に入り、参拝所前まで行かないと第一殿~第四殿を見ることは叶いません。また、参拝所に通じる石段も正面ではなく右にずれてるんですよね。わざとでしょうか?
「藤浪之屋」は暗闇に燈籠が浮かぶ幻想的な部屋。奉納した灯籠が所狭しと並びます。
2019年夏/京都・大阪・奈良旅行③~奈良町めぐり [奈良県]
《行程表》
10:00~10:30 大和国一宮 率川神社
10:30~12:00 興福寺&宝物館
12:30~12:50 氷室神社
13:00~14:50 東大寺 転害門・二月堂・法華堂(東大寺で最古)
15:00~15:30 手向山八幡宮
15:45~17:00 春日大社
17:30~18:30 ならまち格子の家
20:30 奈良発
●率川神社
暑い中、念願の浴衣で奈良を散策。それにしても本当に外国人ばかり。こちらはあの大神神社に縁のある神社。「いさがわじんじゃ」と読みます。奈良市最古の神社であり、同時に奈良市最古の恵比寿社です。
御祭神は三柱あり、中殿は初代神武天皇の皇后様である媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)です。全国で皇后様を主祭神としている神社は数少ないそう。安産の守り神としても崇敬を集めています。
左殿は大神神社にある狭井神社の祭神と同じ大物主大神。ですので、こちらの神官は大神神社と同じ管轄で、御朱印を書いてくださった宮司さんもかつて大神神社に勤めていたそう。
●興福寺
いわずもがなの奈良屈指の古刹。ここだけで観るべき仏像がたくさんあり時間のかかること、かかること。
◎中金堂
まずは「本尊」のある「中金堂」から。木造釈迦如来は5代目で、文化8年(1811年)のものです。みどころは国宝の「木造四天王立像」。鎌倉再興期の傑作で、東京でも展覧会が行われ大変な賑わいをみせた。最近は北円堂にあったという説で賑わったが、確たる証拠はないらしい。
◎東金堂
安置されている仏像がすべて「国宝」とう恐ろしい建物。何が何でもここだけは消失してはいけない。木造四天王立像は肉厚で首がつまり、ぼってりとした重厚感が特徴。十二神将立像は四天王よりはややスリムだが、前線で戦う兵隊のように動きが大きい。個人的には昼と夜の守護をする「日光・月光菩薩」を対で鑑賞できたことが感動。
◎国宝館
これでもかという国宝ラッシュ。もちろん阿修羅像を観ないで帰るわけにはいかない。国宝館の電灯は涼やかですっきりとしており、細部まで見やすかった気がします。
●東大寺
薄暗い大仏殿、目が暗がりに慣れるっとぬっと登場する大仏様。漆黒の闇から手をさしのべるがごとく、衆生を見下ろす姿に計算された「救い」の演出を感じます。落成された興福寺の中金堂よりも、このほの暗さが落ち着きます。ぐるりには四天王。こちらは巨大。柱の胎内くぐりや、撫でたところの病気を治癒してくれる「びんずる様」は外国人にも人気。
ちなみに東大寺の境内には正倉院もあります。外国人にはその価値があまり伝わっていないらしく、日本人観光客がまばらにいました。敷地が広いので到着するまでに時間がかかりました。
正倉院手前には門があり、二十メートルほどあり近づけません。目立たないところに警備員がいました。これほど大きな建物とは思わず、驚きました。「鼠返し」もしっかりと確認できました。
2019年夏/京都・大阪・奈良旅行②~明日香村「日本初めぐり」 [奈良県]
◎大神神社
◎橿原神宮
ちなみに、こちらの山で初めて「ハグロトンボ」を見ました。都会では見られないので、少し感動しました。
本堂はご本尊の裏をぐるっと一周でき、干支を守護する仏像など貴重な品々を拝見できました。