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2019年夏/京都・大阪・奈良旅行④~奈良町めぐり [奈良県]


東大寺脇にひっそりと佇む小さな社ですが、創建は和銅三年(710年)と古い。
古代では貴重だった氷室を管理し、氷を宮廷に献上した豪族「闘鶏稲置大山主命」を祀る。闘鶏大山主(つげのおおやまぬし、生没年不詳)は、『日本書紀』に登場する豪族・闘鶏国造の一人。額田大君がたまたまこの地方に出掛けたときに氷室を発見して、それから氷の製造方法を教わり、献上させるようになったとのこと。
御神体に氷を捧げ、その供物をいただくことで御利益を得るという、真夏にはぴったりの(?)神社。縁側で頂く氷は最高でした。

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●手向山八幡宮

天平勝宝元年(749)、東大寺大仏建立のため九州豊前国(大分県)宇佐八幡宮より東大寺守譲の神として迎えられた由緒ある神社。主祭神は応神天皇、再建も1691年と頗る古い。菅原の道真が詩を詠んだことでも有名。
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奈良と言えば春日大社、春日大社といえば鹿。神鹿として鹿と1300年以上も共存してきた奇跡の社。基本の祭神が4柱あり、その他の社が数多くありますので、どれが本殿なのか一見わかりづらい不思議な構造となっています。
拝殿に通じる南門も「大宮」と呼ばれる正方形の一角の少し右手にずれて設えてあるし、対照的な構造物じゃないんですよね。一般的な神社ですと石畳で参道があり、その終点に拝殿が中央に構え、それを取り囲むように末社や摂社が鎮座し、左右に社務所があるという構造だと思うのですがいかがでしょうか。
春日大社は参拝所からだと本殿はその奥の白壁に囲われているので、特別参拝で金銭を支払い中に入り、参拝所前まで行かないと第一殿~第四殿を見ることは叶いません。また、参拝所に通じる石段も正面ではなく右にずれてるんですよね。わざとでしょうか?
「藤浪之屋」は暗闇に燈籠が浮かぶ幻想的な部屋。奉納した灯籠が所狭しと並びます。

春日大社の宝物館は時間が無く泣く泣く諦めました。最後、【鹿音】というカフェで、わらび餅とぽんぽん菓子が載った餡蜜で一息。

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鹿が近寄ってきて、しばらく同伴してくれました

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参拝所。正面から右にずれて階段があります

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神が憑衣として出現する神石、または雷火で落ちた額を埋めた塚という伝説のある石です。

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●奈良町
古都・奈良を堪能できる旧日本家屋が点在するエリア。ゆっくり食事でもといきたかったが、新幹線の時間も迫ってきたので、散策だけし大好きな【遊中川】でお土産を買う。蚊帳や和紙、日本文具の店など魅力的な店がたくさんあった。
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新幹線で買った駅弁。魚の西京焼きが美味
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今回のお土産の数々。特にみむろは人生で上位に入る最中

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2019年夏/京都・大阪・奈良旅行③~奈良町めぐり [奈良県]

《行程表》
10:00~10:30 大和国一宮 率川神社
10:30~12:00 興福寺&宝物館
12:30~12:50 氷室神社
13:00~14:50 東大寺 転害門・二月堂・法華堂(東大寺で最古)
15:00~15:30 手向山八幡宮
15:45~17:00 春日大社
17:30~18:30 ならまち格子の家
20:30 奈良発

●率川神社
暑い中、念願の浴衣で奈良を散策。それにしても本当に外国人ばかり。こちらはあの大神神社に縁のある神社。「いさがわじんじゃ」と読みます。奈良市最古の神社であり、同時に奈良市最古の恵比寿社です。
御祭神は三柱あり、中殿は初代神武天皇の皇后様である媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)です。全国で皇后様を主祭神としている神社は数少ないそう。安産の守り神としても崇敬を集めています。
左殿は大神神社にある狭井神社の祭神と同じ大物主大神。ですので、こちらの神官は大神神社と同じ管轄で、御朱印を書いてくださった宮司さんもかつて大神神社に勤めていたそう。

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●興福寺
いわずもがなの奈良屈指の古刹。ここだけで観るべき仏像がたくさんあり時間のかかること、かかること。

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◎中金堂
まずは「本尊」のある「中金堂」から。木造釈迦如来は5代目で、文化8年(1811年)のものです。みどころは国宝の「木造四天王立像」。鎌倉再興期の傑作で、東京でも展覧会が行われ大変な賑わいをみせた。最近は北円堂にあったという説で賑わったが、確たる証拠はないらしい。


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◎東金堂
安置されている仏像がすべて「国宝」とう恐ろしい建物。何が何でもここだけは消失してはいけない。木造四天王立像は肉厚で首がつまり、ぼってりとした重厚感が特徴。十二神将立像は四天王よりはややスリムだが、前線で戦う兵隊のように動きが大きい。個人的には昼と夜の守護をする「日光・月光菩薩」を対で鑑賞できたことが感動。


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◎国宝館
これでもかという国宝ラッシュ。もちろん阿修羅像を観ないで帰るわけにはいかない。国宝館の電灯は涼やかですっきりとしており、細部まで見やすかった気がします。

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●東大寺
薄暗い大仏殿、目が暗がりに慣れるっとぬっと登場する大仏様。漆黒の闇から手をさしのべるがごとく、衆生を見下ろす姿に計算された「救い」の演出を感じます。落成された興福寺の中金堂よりも、このほの暗さが落ち着きます。ぐるりには四天王。こちらは巨大。柱の胎内くぐりや、撫でたところの病気を治癒してくれる「びんずる様」は外国人にも人気。

ちなみに東大寺の境内には正倉院もあります。外国人にはその価値があまり伝わっていないらしく、日本人観光客がまばらにいました。敷地が広いので到着するまでに時間がかかりました。
正倉院手前には門があり、二十メートルほどあり近づけません。目立たないところに警備員がいました。これほど大きな建物とは思わず、驚きました。「鼠返し」もしっかりと確認できました。


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鹿も暑さが辛そう
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参道の土産屋で涼む夫婦鹿
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山門を見上げる
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本堂
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東回廊からの眺め
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正倉院
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東大寺二月堂からの眺め
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タグ:奈良
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2019年夏/京都・大阪・奈良旅行②~明日香村「日本初めぐり」 [奈良県]

《行程》
三輪山→明日香村…橿原神宮→飛鳥寺→亀形石造物・酒船石→石舞台古墳→岡寺→亀石
10時頃 JR奈良出発 まほろば線三輪駅下車
10:40~11:40 三輪山・大神神社 
▽三輪駅から橿原駅までまほろば線→畝傍下車→八木西口で近鉄橿原線奈良線乗り継ぎ→橿原神宮駅
▽橿原神宮前駅下車 レンタサイクル
12:40~13:15 橿原神宮 (16分・2.7km)
13:47~14:20 飛鳥寺・蘇我入鹿首塚
14:20~14:47 亀形石造物・酒船石
15:00~15:20 石舞台古墳
15:30~16:20 西国三十三所 岡寺
16:47 亀石
この日のテーマは「日本初の縁の地をめぐる」。
奈良まほろば線、一時間に数本しかないので、移動するだけでけっこう時間がかかります。 あれもこれもと詰め込みすぎたので、大神神社に行ったのなら、御神体そのものの三輪山に登拝するばよかったと思いました。 奈良は広いです。レンタサイクルの返却時間が17:00というのを考慮すると、飛鳥めぐりには一日を考慮した方が良さそうです。

◎大神神社
大神神社は「日本初の神社」。
神社に御神体を祀るのではなく、山自体が信仰の対象として、山の前に聖域を表す三つ鳥居がもうけられました。山岳信仰の始まりともいえるかもしれません。登拝には厳しい制限がかけられています。 珍しい形の「子持ち曲玉」のお守りを頂きました。
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二の鳥居
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夫婦岩
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拝殿
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狭井神社の右手が受付
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ここから三輪山の神域です
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一の鳥居は遠い場所にあります

◎橿原神宮
こちらは「日本最初の天皇」神武天皇を祀るお宮。
明治神宮に似たものを感じる、壮大なスケールの静謐さを湛え、参道と鳥居の広さに遠近感が狂いそうになります。拝殿の前も白い玉砂利が永遠に続く波かのよう。
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鳥居の上に山が顔を出しています。方角的に三輪山でしょうか?
◎明日香村
古都・飛鳥。ここが大化の改新などの舞台になった都だったとは俄に信じがたい農村風景が広がる。この風景が何百年も守られてきたということが嬉しく、また不思議でならない。なぜか郷愁を掻き立てられるのは、ここが日本の原風景だからだろうか。

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いわずもがな、605年に聖徳太子が蘇我馬子と共に発願し、止利仏師によって造られた「日本最古の仏像」が鎮座しています。左右で違う表情をお見せになるアルカイックスマイル。
あまり気にとめられていませんが、真言宗豊山派に属します。お寺の外には、「蘇我入鹿」の首塚があります。

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金の蹴鞠もありました

未だ使用用途が謎の酒船石遺跡。大規模な階段式テラスと酒船石が鎮座している山腹の中央に石垣が発見され、小高い山一帯がすべて関連のある祭祀場だったのではと言われています。これを書いたのは最近ですが、旅行後に「ブラタモリ」でも飛鳥が特集され、この遺跡も登場、斉明天皇の治世に作られたという説が披露されました。
眺めれば眺めるほどに不思議な構造。
ちなみに、こちらの山で初めて「ハグロトンボ」を見ました。都会では見られないので、少し感動しました。

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こちらは「日本最初の厄除け」霊場として知られ、「日本最古の塑像観音像」が鎮座しています。
663年、義淵僧正が開祖。この方は優れた法力で悪竜を封じ込めた伝説を持ち、それから災いを取り除くという信仰が生まれて、日本最初の厄除け霊場となったという。
けっこうな急坂をえっちらおっちら登ります。途中で自転車を乗ることも辛くなってきたので、坂下の草むらに止めました。しかし奈良のまとわりつくような暑さはすごい。東京都はまた違ったつらさがあります。
本堂はご本尊の裏をぐるっと一周でき、干支を守護する仏像など貴重な品々を拝見できました。

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青々と茂る草むらの中にどしんと構える巨石。
「蘇我馬子の墓」といわれていますね。本来は「方形憤」ですが、馬子の反勢力派が崩してしまったとも言われています。暫くは野原として放置されていましたが、明治期に田畑を開墾しようとしたら露出したそうな。
石室の中は不思議とそれほどじめじめしておらず、不思議な落ち着きがありました。
巨大な石天井は浸食されたのか元からなのか不思議な造形。
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復元された石棺

●亀石
これも用途不明の巨石。村と村の境目だから置かれていたとか、仏教伝来以前の土着信仰の一つとも言われています。酒船石の遺跡にある亀形遺物も亀ですし、何か水や魔除けなどと関係があるのでは?と思ってしまいます。
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途中にある聖徳太子生誕の地

●びっくりうどん三好野
ならまちに戻り、適当な飲食店を探すと、小さいながらも美味しそうなうどんやさんがあり、入りました。
ガイドブックに載っているのか、たくさんの外国人が利用していました。柿の葉寿司がついている卵綴じうどんを頂きました。低コスパでおなかいっぱい。手書きの絵が可愛いので伺うと、イラストレーターが身内の方で、ガイドマップなどにもイラストを寄せているのだそう。
商店街で老舗の和菓子屋さんがあったので、ホテルで大福を頂きました。
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