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甲府めぐり④印傳美術館・ 能成寺・甲斐善光寺・東光寺・法泉寺・SADOYAワイナリー [山梨県]

▼3日目の行程
(レンタサイクル)
・印傳美術館
・能成寺
・善光寺
・東光寺
・法泉寺
・ワイナリーSADOYA見学
・ほうとう小作

①印傳美術館
非常にきれいな建物で、一階はショップになっています。
鞄、財布、小銭入れ、ストラップ、髪飾りなどありとあらゆる商品があり見ていて飽きません。
私はストラップと財布を購入しました。トンボ柄も有名ですが青海波が好きです。

二階は印田がどのように作られるのかの説明と、古美術品がありました。皮は防火の役割もあることから、火消しの半纏や頭巾にも使用されたとか。とにかく皮をのして乾燥させる工程が大変そうだったことを覚えています。
戦国時代は信玄袋として、丈夫な道具入れとして活躍。水を組んで飲めたともいいます。
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②能成寺
電動レンタサイクルで楽チン史跡巡り。 武田信玄が定めた5つの寺院、甲府五山の一つ。信玄公の父・信虎の曽祖父である武田信守の菩提寺です。
境内には芭蕉の句碑、赤穂藩の家老・大野九郎兵衛の墓などがあります。本堂の拝観はできませんでした。
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大野九郎兵衛の墓
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達磨大師の流れを汲む業海本浄禅師の墓

③東光寺
「甲府五山」の一つです。
本尊は薬師如来でその周囲を取り囲む十二神将とともに県指定有形文化財ですが、拝観できません。
重要文化財の仏殿は、外側から見学。
本当は池泉鑑賞式庭園も見所の一つなのですが、寺務所を訪れでも誰も出てこなかったので、泣く泣く諦めました。
塀がそれほど高くないので背伸びするとちらっと見えました。
背後は斜面になっており、手前に池を配置。野趣に富む雰囲気、蘭渓道隆の作庭とされています。
また、階段式の墓地に諏訪頼重と武田義信の墓があります。
武田義信は武田信玄の嫡男で、裏切りの嫌疑をかけられ自害に追い込まれた人ですよね。
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鎌倉時代の傑作、木造薬師十二神将も安置されている
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冬なので物寂しげだが、青々とすれば素晴らしい景観なのだろう

④甲斐善光寺
●HP…http://www.kai-zenkoji.or.jp/2/index.html
長野の全国が有名ですね。こちらも勿論善光寺のゆかりのある寺です。
江戸への出開帳を行っていたのは長野の善光寺ですね。
宝物館を閉めようとしていましたが、頼んで開けておいてもらいました。
まだ日中なので、開けておくのは普通だと思うんですけど(笑)、正月への準備で忙しいっていうのが本音でしょうか。
宝物館はお宝多し。《最古の源頼朝像》と《最古の源実朝像》が有名です。
実は源頼朝は、信濃善光寺を復興した大檀那(だんな)で、かつて信州・甲州の善光寺には源三代将軍堂があったそう。この像はそこに祀られていたもの。源頼朝像は文保三年(1319)の銘があり、現存する最古の物と確認できたそうです。
掛け軸とは又違う妙な生々しさがあり、理想像とは違って実像に肉迫しているのでは、と思わせる佇まいがありました。
ほかに木喰上人の筆や、武田信玄の朱印状などもありました。
武田信玄の墓はまた別のところにありますのですが、供養塔があります。

本尊は如来で、建久六年(1195)尾張の僧定尊が、秘仏である信濃善光寺の前立仏として造立したもの。
実は本尊は別にあり、生命が宿っている霊像として信じられている秘仏のため拝むことはできず、代わりに鋳造されたのが、この本像とのことです。本尊ならぬ本尊…。
また、日本一の鳴き龍があります。パーン!と手を張りたかったですが寒くて不発(笑)。天井を見ていると魅入られてしまいそうでした。
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百日咳が治ったら飴を奉納する約束をすると、ご利益があるという石
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宝物館です
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信玄が長野の善光寺より移設させたという鐘楼。1313年作

⑤法泉寺
同じく甲府五山。本堂は江戸時代の延宝8(1680)年、第七世の天州禅師の代に建立されたもの。本尊は「釈迦如来座像」「夢窓国師座像」を安置しています。
また山門(鐘楼門)は文化財として、貴重なものらしく、柱の上の軒を支える部分の組み物や柱の構造、唐草を表現した渦巻の形状など、江戸時代初期の特徴がはっきりと表れているとこのと。夢想国師が作庭した心字池の畔から広がる石組庭園があります。

⑥サドヤワイナリー
素敵な洋式庭園のある、ワインショップです。ガイドが戦時中に使っていたという蔵を案内してくれました。
戦時中は軍がワインを作るときに現れる硝石を抽出し、接収していたそうです。
甲府空襲といって、ここは太平洋戦争中に執拗な空襲に遭いました。
武器庫も工場もない甲府が、なぜ空襲にあったのか今でも不明なようですが、空爆されたのはそういう理由かもしれませんね。こちらで軽食を頂きました。
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⑦甲州ほうとう小作
最後の夜はほうとうで舌鼓。かぼちゃほうとうが一般的らしいので食べてみました。
ボリューム満点なのに安い!定食並みの安さですが長居できる雰囲気。居酒屋としての利用もありそうです。
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●お土産
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印伝グッズ
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季節限定の葡萄を砂糖でくるんだ「月の雫」
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サドヤワイナリーで購入したワイン

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甲府めぐり③積翠寺・武田神社・舞鶴城・山梨県立美術館など [山梨県]

▼2日目の行程
・坐忘庵チェックアウト
・積翠寺
・武田神社
・武田信玄墓
・円光院
・バス)護国神社入り口→甲府駅
・舞鶴城(甲府城)
・バス)伊勢町営業所で山梨県立美術館へ

①積翠寺

送迎バスを途中下車して積翠寺から史跡巡り。
臨済宗妙心寺派で、開山は行基、作庭は夢窓国師というすばらしい歴史を持ちながら、現在はその面影もなく遣れ寺、もしくはただの民家のよう。
1521年、この寺で武田信虎夫人が晴信(武田信玄)を産んだと伝えられており、本堂の裏手には産湯を汲んだとされる井戸が残っています。
井戸を見学する際に一声住職に声をかけた方がいいかと思いましたが、本堂は閉ざされていて人の気配もありませんでしたので、そのまま見学させてもらいました。残念ながら古城跡の要害山は登りませんでした。


>>積翠寺由緒(看板より)
当寺は臨済宗妙心寺派にして行基菩薩の開創による鎌倉時代夢窓国師の弟子竺峯(じくほう)和尚中興開山なり。大永元(1521)年福島兵庫乱入の節(飯田河原の合戦)信虎夫人当寺に留り期に臨み一男子を産む。これ即ち信玄なり。境内に産湯の天神産湯の井戸あり堂西に磐石あり高さ八九尺泉これに激して瀑となるよりて石水寺の寺名になり村名になると甲陽軍鑑に伝う。積翠寺名園は夢窓国師の築庭なり。寺宝に信玄像及び天文15年後奈良天皇の勅使として下向せられし三條四辻ニ卿と拙寺にて催されし信玄公の和漢聯句一連並に良純王親王より仰岩和尚に贈られし書簡等々現存す。

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信玄産湯の井戸
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無想国師作といわれる庭園です

②武田神社
言わずもがな、1519年から信虎・信玄・勝頼の三代が60年余りにわたって居住した、躑躅ヶ崎館跡に鎮座する神社。
見所は宝物館!驚いたことに、あの「風林火山」の旛を見ることができます。
はっきりいって、この旗だけで他の宝物の印象が吹っ飛んでしまいました。
南蛮具足や信玄の扇など狭いながらも戦国マニア垂涎の宝物が並ぶ。
黄金色(こがねいろ)になって落葉する「三葉の松」は時期が身につけると「金運」のご利益があるといわれるそうです。
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舞の練習をしていました
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信玄に娘が誕生したときの産湯を汲んだ「姫の井戸」
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神鶏が松の上で眠っていました
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神社に数学の問題を掲げて訪れた人が無事解けたら奉納するという算額


③武田信玄墓

天正元年(1573年)4月12日、53歳で生涯を閉じた武田信玄。
現在の信玄の墓は【恵林寺】にありますが、彼の死後の直後に、3年間埋葬されていたといわれる場所です。
なぜかというと信玄は自分の死を3年間秘密にするよう、遺言を残したから。
しかし信玄の墓は源義経ほどで広範囲ではないとはいえ、あちこちにあります。

遺言を実行するためには、敵に知られる前に速やかに火葬にし、一時的に遺灰を保管しなければ成りません。
ここが実際に火葬が行われた場所かどうかははっきりとはしないようです。
甲府から真北にある佐久の町にある【龍雲寺】では、信玄のものと推測される遺骨が発掘されたということで一時騒然となったそうです。
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④瑞巌山円光院

武田信玄が京都より説三和尚を迎えて開山。甲府五山の一つです。
信玄の正室の三条夫人が逝去した後、法名から瑞巖山円光護持禅院と改称されました。

信玄は戦国時代から武士にもてはやされた禅宗の臨済宗に帰依しており、京五山、鎌倉五山にならって甲州の古刹の寺を城下に移しました。何れも妙心寺派に改めさせ、御城附御祈願所五山と号しました。ちなみに甲府五山は「円光院、東光寺、法泉寺、長禅寺、能成寺」。武田家の菩提寺となっています。
この園行員も、幾度も号が改まっており、先祖・逸見太郎清光が創建した際は清光院、後に武田信守が成就院と改めています。

本堂を参拝できたり宝物館があったりするわけではありませんが、境内は高台になっており町が一望でき、風が吹き抜ける涼やかな場所でした。休憩でベンチでおにぎりを食べさせて頂きました。そういったことが許される広さです。
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⑤舞鶴城

稲荷郭門や、櫓などの遺構を見学できます。
信玄が建てた城ではなく、豊臣秀吉が天下統一をなしとげると、秀吉の命令により甥の羽柴秀勝、部下の加藤光泰らによって築城されたものです。浅野長政・幸長父子によって完成をみました。
慶長5年(1600)関ヶ原の戦い以降は再び徳川の城となり、幕末まで存続しました。

江戸時代には、甲斐出身の祖先を持つ側用人の柳沢吉保が城主となり、最終的には幕府の直轄地となったという名だたる人物が関わった城です。それほど甲斐という場所は、信玄亡き後も重要な場所だったんですね。

日本の城下町をたびたび襲う恒例の大火により、本丸御殿や銅門など壮麗な姿は消失してしまいました。
今の見所は時代の違う石垣。ボランティアの方がいないと、その重要性が看過されてしまいそうです。
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山手門
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鉄門跡。礎石が残っています
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穿った痕跡が残っています
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櫓内部は資料館になっています
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富士山がきれいに見えました
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城近くにあった藤村記念館。明治8年に建てられた学校で、国重要文化財です


⑥山梨県立美術館

ここの所蔵品で、ミレーの「種蒔く人」が有名です。時間が無いので「ミレー館」だけ観賞しました。

《種をまく人》や《落ち穂拾い、夏》などの超有名作品から、《冬(凍えたキューピッド)》《鶏に餌をやる女》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》など、ミレーの作品を堪能できます。
また、ルソーなどバルビゾン派、他にはクロード・ロランやクールベなど、西洋風景画を代表する画家の作品もありました。
絵画室の壁の色などデザインも素敵で、東京の展覧会よりもじっくりゆっくり堪能できて本当にお勧めです。P1000595.jpg
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山梨B級グルメの鳥モツ煮の店。レバー・ハツ・砂肝・きんかんを砂糖と醤油で照り煮した物
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市中にあるシティホテルに宿泊


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甲府めぐり①昇仙峡(2012年) [山梨県]

2012年の山梨旅行の備忘録です。


▼1日目の行程
・バス)甲府駅南口バスターミナル3番線→昇仙峡口バス停着
・ハイキング→ほうとう会館で食事
・昇仙峡ロープウェイで登頂
・バス)甲府駅に戻る
・坐忘庵から送迎


■昇仙峡

登り口に到着すると、シーズンオフだし正月前の微妙な空気だしで、だ~~れもいなかった。
まさに人っ子一人。なのになぜか白タクが一台いて声をかけられ、めちゃくちゃ驚きました。
きっと、この時期誰も徒歩で歩かないのだろう。

しかしこの誰もいない渓谷を独り占め(正確には二人占め)できるのも貴重な体験。
清々しい空気と川のせせらぎを聞きながら、のんびり歩いていくと、カワセミにちょくちょく出会いました。
あまりに警戒心が強いので近づくことはできませんでしたが、視界をチラチラと横切ってくれるだけでも嬉しい。


川沿いに名前をつけられた奇岩がゴロゴロとしていて、それを見つけながらゆったりと。
踏みならすと太鼓のような反響音が出る林や、吊り橋を渡って羅漢寺にもお参り。
天狗岩を過ぎると「岩のトンネル」。こちらをくぐると「仙娥滝」が出迎えて、鳥居のある厳かな雰囲気のある遊歩道が続きます。

一転、ロープウェイ乗り場あたりのお土産屋や飲食店が並ぶ場所では、急に俗っぽくなります。
小さな祠に巨大な水晶が祀られていました。触ってもいいと書いてあったので、有り難く触れてみました。
とてもすべすべとしていて神聖な力を感じました。ずーと触れていたいくらい気持ちが良かったです。


ほうとう会館につくと、客がいないからか店員さんが三人くらいが寄り集まって店じまいの雰囲気。
慌てて駆け込むと他に2組ぐらい入店したので、安心安心。
ロープウェイで頂上に着くとものすごい風。パノラマ展望台では富士山を背景にすばらしい眺め。
風に飛ばされないよう与三郎岳を目指しました。あまり前に出ると飛ばされてしまいそうだったので、へっぴり腰に。こういうとき誰もいないといいですね。このときは知りませんでしたが、金峰山へ縦走できたらしい。


また、男女の象徴を合わせ持ったご神木の「和合権現」も祀られてます。
樹齢三百五十年あまりの楢の木だそうで、この広場が切り開かれたときに、山の麓から運んだそうです。富士山のご神体コノハナノサクヤビメにもあやかり、子孫繁栄のパワーをもらえそうですね。


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駅弁、なすび亭弁当
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野沢菜入りのかつサンド
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亀石です
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節理というのは凝固した地層が棒状のように現れたものですよね
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つり橋を渡ると羅漢寺があります
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澤庵禅師の弟子、覚円が修業したといわれる岩屋
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せり出した岩をくぐるのは少しスリリング
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巨大な水晶
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ほうとう饅頭。実はほうとうは中国より伝来したときはお菓子だったそうです
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夫婦和合の神木です。形をごらんあれ
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スサノオとクシナダヒメをまつる八雲神社で夫婦和合のご利益があるとされています
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金峰山とつながっているそうです

■坐忘庵
甲府駅バスターミナルに専用送迎ワゴンが来てくれます。
郊外に入り、要害山に差し掛かるとけっこうな急勾配を上っていきます。
車に乗っているとひどく斜めになるので、体感する斜度は40度くらいにもなりました。送迎がなく歩いたらとんでもない距離です。お部屋からは甲府盆地が一望でき、煌めいてとても美しかった。
お隣の要害山は753m。谷間にある宿は500mほどかな?高尾山くらいの感覚でしょうか。
町の明かりがキラキラと、浮き世を離れた気分。

夕食はお部屋にて、馬肉のすき焼きコース。
もの凄くたっぷりの量で、宿泊料から考えると、本当にコスパがよく、余ったご飯は翌日のお弁当用におにぎりにしてもらいました。宿泊した12/25はクリスマス。女将からチョコレートの嬉しいプレゼントがありました。

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