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◇江戸寺社・史跡めぐり ブログトップ
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青山熊野神社で初詣 [◇江戸寺社・史跡めぐり]

五十猛ノ命(いだけるのみこと)
大屋津姫ノ命(おおやつひめのみこと)
抓津姫ノ命(つまつひめのみこと)
伊弉冊ノ命(いざなみのみこと)
1月7日、ラグビー観戦の帰りに立ち寄りました。
植林、樹林の神様として尊敬を集める神社だそうです。
元和五年、徳川頼宣卿の邸内に奉斎されていた神社を、町民の願いにより、正保元年正月七日に現在地に移遷したそうです。
なんと訪れた日と一緒!
熊野大権現と称されていましたが神仏分離により社号を青山熊野神社と改称したそうです。大権現は神が仏の姿を借りたものとされているので、「大権現」の名は廃しされたのですね。
徳川頼宣は、紀伊和歌山藩の初代藩主で紀伊徳川家の祖です。紀州と言えば現在の和歌山、熊野の山が広がる地域ですので熊野神社というのもうなずけます。
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タグ:史跡めぐり
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下総中山のひな祭り [◇江戸寺社・史跡めぐり]



●最寄り駅…下総中山
千葉県の下総中山で毎年ひな祭りのイベントがあるというので遊びに行きました。
参道の建物沿い、そこかしこに雛人形が飾られていました。
●清華堂
コロナ対策で中には上がれず、玄関先に雛飾りが飾られているのを玄関先で拝見するのみでした。


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●法華教寺
鬼子母神=子育ての神なので、ひな祭りと結びついたのだろうか。
寺なのにすべてのお堂に注連縄が張られており、神仏習合の形態がみてとれる。
・鬼子母神信仰。鬼子母神の仏壇とお経を唱える場の天井には結界が張られており、真ん中には「天」の文字、四方には幾重もの式神がぐるりと垂れ下がっていた。

・荒行堂には、幕末期に秘仏を運んだ「長持ち」がおいてありました。幕末、24世日照上人は公武合体で将軍家に嫁いだ和宮からの信任が厚く、家茂病気の際に病気平癒をお願いしたそうです。そして鬼子母神像を京都まで運んで祈祷したとのこと。そのときに使用したものだそうです。

・同じく荒行堂の境内には、加賀前田家の支藩、越中富山十万国のゆかりの梅も。

前田家は菅原道真の末裔とされており、家紋が梅鉢だという。子宝成就の祈願で、九代藩主前田利幹(としつよ)が植樹したという梅が古木としてまだ生きていた。参勤交代で、江戸番の時に訪れたのだろうか。ちなみに荒行堂の扁額も彼の手によるもの。

・法華堂の扁額は、江戸時代初期の書家・本阿弥光悦(1637年2月27日)の手によるもの。熱心な法華宗(ほっけしゅう)信徒の家柄でもあった。

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三門。本阿弥光悦の手による扁額は関東三額の一つといわれているそう
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享保4年(1719)鋳造の大仏
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本院大客殿にて陳列する雛飾り
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徳川家と御三卿の信任も篤く、井戸いは葵の紋が彫られている

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7/7 渋沢記念館・晩香廬・青淵文庫/迎賓館赤坂離宮&和風別館 遊心亭 [◇江戸寺社・史跡めぐり]

■渋沢記念館
https://www.shibusawa.or.jp/museum/

大河ドラマの主役になる渋沢栄一の軌跡をたどる記念館です。私がここで彼の功績をウダウダと書くこともないので割愛しますが、幕臣時代のことにも触れられていて、興味深いです。大河ドラマで描かれることによって、近代日本経済の礎を築いた人が幕臣だったとうことが、幕府が無能な人間ばかりで倒れて当たり前だったという一辺倒の幕末観を少しでも薄れさせてほしい。小栗上野介など、功績にスポットを当てるべき人間は幕府側にもごまんといました。それが薩長による「勝者の歴史」により、人々の記憶から消えていくのが悲しいので。

■晩香廬
https://www.shibusawa.or.jp/museum/news/info/post2012_04_01_41018.html

記念館の斜向かいにある晩香廬(ばんこうろ)と、青淵文庫にも行きました。晩香廬は渋沢が喜寿の時に清水建設から贈られた建物で、和洋折衷の趣のある建物です。寿の文字を象ったタイルのある暖炉、行灯のような玄関照明、出窓のある瓦屋根の平屋。黒紫のタイルが張られた壁は煉瓦造りのよう。広間の巨大テーブルの手斧の彫り跡が残る脚など、凝っていて見ていて飽きません。談話室は不思議な落ち着きがあり、大きく厚めのガラス窓が外とつながっているようでいて、しっかりと区切られた安心感もあります。

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■青淵文庫

渋沢が傘寿(80歳)のときに贈れられた建物。収蔵する予定だった書物は関東大震災で焼失してしまったため、主に客室として使用されたようです。彼は論語の重要性を説くために資料を収集し後世に残そうとしたそうです。晩香廬と同じく和洋折衷で、唐草模様の証明、家紋の意匠が施された手作業で造られたタイル、ステンドグラスなど控えめながらも美しい色に彩られています。

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■迎賓館 赤坂離宮
https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/akasaka_news/asahisp_20190704-0910/

迎賓館が完全予約制の期間限定公開じゃなくなってから、何年かぶりかの見学。以前は本館のみの拝観でしたが、今回の目当ては和風館。こちらは国賓を招いて昼食会など招く際に使用される館で、予約が必要となっています。しかし和風別館と本館セットで予約が取れるので、非常に便利。

しかし警備は以前きたときよりも厳重に厳重でした。もしかしたら五輪の警備のテストも兼ねているのかもしれません。四谷を降りてまだまだ入り口の西門まで距離があるにもかかわらず、辻辻に係員がおり誘導されました。迎賓館については以前ブログにしるしたので割愛します。ただ、以前と違うのは「朝日の間」の大改修が行われた後で天井画が美しかったこと(描かれたのは作者不明、フランスの工房で描かれた女神オーロラ)、羽衣の間で皇室に置かれていた純白の「エラールピアノ」が展示されていたことです。

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あいにくの天気。写りきらない広さ


●和風別館 遊心亭
集合場所から係員に引率され庭園を抜けます。まず、「国賓は年に二組だけ呼ぶ」という国際的なルールがあることに驚きました。迎賓館初の国賓はアメリカのフォード大統領。エリザベス女王43歳の時、記念樹として持ってきた樫の木が庭園に植わっています。ウィンザー城からもってきたもので、もう一本はイギリス大使館にあるとのこと。

江戸三名園の三園の一つが迎賓館の前庭。帝国劇場、ホテルオークラを建てた人と同じ谷口吉郎が設計しました。

池は水盤としての役割をもち、もともと鯉は放していなかったそうです。新緑や紅葉の季節は庭園を眺めるだけでも美しいが、冬になると枯れてしまうので、せめてゆらめく水面の光が室内に反射するようにと、冬の日差しの傾斜を考慮して設えてあるそうです。ちなみにこの池は、3年前にトランプ大統領が来日した際に、餌箱をひっくり返して鯉に餌をあげたところを、報道された場所。あれは時間がなくなって安倍首相が行った通りのことを、トランプ大統領も真似して行っただけのことで、彼がずぼらで礼儀知らずだったという報道は、間違いです。メラニー夫人はそれを見てパパラッチされることをおそれ、「後で私も鯉に餌をやりたいわ」とお願いしたそうです。

玄関前には立派な盆栽。一番古い物は「しんぱく(漢字不明)」といって170年。夏は鉢植えが日光で熱せられてお湯になるので、昼間は水をやらず、早朝にあげるそう。逆に冬は朝夕にあげると凍ってしまうので、日が射してから水をあげるそうです。これらは玄関に飾られるのですが、盆栽は樹木なので季節を表すことができないため、脇にその時期の花の小さな鉢植えを添えるものなのだそう。まったく知りませんでした。メインとなる盆栽は主木、脇に置くものは添え物などと呼ぶそうです。

また、玄関から続く廊下の砂壁は、今は産出されない京都の鴨川上流からしか採れない川砂を使用していますし、ところどころに100万円以上もする人間国宝が手がけた薩摩焼きの巨大な焼き物などが、空間を彩ります。

大広間での会食はその時々により手配ができる料亭に頼むそうです。たとえば吉兆など。調理カウンターのある「即席料理室」は田舎の蕎麦屋のような設えで、少しほっとする空間。民芸のようなデザインの調度品がより朴訥とした雰囲気を醸します。しかし屋根の一本木の梁は立派な巨木から切り出したものですし、網代に編まれた天井も職人技による手作業で、凝ったものだそうです。
茶室は、茶室さながらの大きさではなく、ベンチがついた大人数が収容できる部屋。その一番先頭に座っている方から順に点てた抹茶を渡して行くそうです。

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トランプ大統領と安倍首相が鯉に餌をあげた池

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↑盆栽たち

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