中村吉右衛門の人生史。
こちらが驚くほど、劣等感などを赤裸々に吐露。
ちょっと卑下しすぎでは?と思うくらい。
おじいさまに養子に出されたことで家族に対して強烈な疎外感を感じたことが、彼に深い傷と影を負わせたことが窺い知れます。
自分の出自や家系の呪縛から逃れたくてもがきアメ車を乗り回しやんちゃした若い頃のエピソードや、歌舞伎役者の家の文化の様子も含めて大変興味深い内容でした。
半ズボンをはいた播磨屋
- 作者: 中村 吉右衛門
- 出版社/メーカー: 淡交社
- 発売日: 1993/05/01
- メディア: ハードカバー
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