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勝川春章と肉筆美人画 ―〈みやび〉の女性像 [★和の催し]

■出光美術館

●HP・・・http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/past/index.html

美人鑑賞図s.jpg

見事に肉筆画の嵐。
艶やかな色彩に、一気に春を感じます。

版画と違って、肉筆は表情が豊かですね。それでなくても勝川は画一的な美人を描く他の絵師よりも、顔の描きわけがされているほうだと思う。細ーい線のような目に、ほぼ点とおぼしき黒目がちょんちょんとのってるだけでも、視線がわかるって凄いよね。

美人画といっても殆ど遊女だから、帯は前で結びあわせもはだけて、よろよろしなしなと色っぽい。
絵の面積としては殆ど着物を画いているようなもんだから、描く柄も凝りに凝っている。
色々こめられた意味があるのだろう。被写体に寄せた想いもあるに違いない。それを想像するのもいい。

ちなみに私は、初期の勝山髷や先笄が好き。細長くてスッキリ見えるから粋。
蝶々のようにド派手な花魁の横兵庫髷も、前は好きだったけど今は過剰に感じる。

勝山髷初期.jpg
↑勝山髷(初期)

勝川展…なのだけど、やっぱり一番の美人は喜多川歌麿の【更衣美人図】だと思うのよ。
きりっとした眉に切れ長だけど黒目がちな目。八頭身の柳腰。袖からするりと落とした衣、襦袢のしどけない姿。
女から見ても押し倒したいって思います(笑)。

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他に記憶に残ったのは、遊女と達磨図」の抱き合わせ。題名も【遊女と達磨図】。そのまんまですね(笑。
達磨が8年瞑想したことにかけて、遊女も年季明けまで8年かかるという意味を込めた絵ですが、巌のような達磨にもたれかかる遊女という背徳感が妙に心をざわつかせる。

酒井抱一と葛飾北斎の美人画もありましたが、でっぷりとしているというか、着衣のボリュームが大きくてバランスが悪く感じました。勝川の女性は柳腰で、誇張しすぎない6頭身ぐらいの頭と体の比率が本当に美しく見えました。

遊女と達磨図.jpg

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桜の浜離宮で早朝散歩 [◇江戸寺社・史跡めぐり]

■浜離宮恩賜庭園

今年も浜離宮で会社前に早朝散歩。
桜は五分咲きだったけど、菜の花がびっしりと咲いていました。

だーれもいない浜離宮は独り占めした気分。去年は三色団子を食べたけど、今年は中之島の茶屋で一服。

庭師の方々が作業着のままお茶していていました。なんかほのぼの。
慌ただしくないので、店番の人もゆったりと給仕。そのためか外国人のかたが、ただの休憩所と勘違い。
でも、思い思いのまま過ごしていいのかもしれない。

歌舞伎座下の木挽町広場でよく販売している【白鷺宝】がお茶うけでした。好物なので嬉しい♪

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